挨拶文の決まり事

Pocket

日本にはお礼状や招待状など、数多くの挨拶文があります。
それらを書く時には言っていの決まり言葉や形式などを守って書くことがルールなんです。

特に携帯やパソコンでのメールになれている人は面倒で堅苦しく感じるかもしれませんが、難しいことはありません。
この一定のルールを守ることで相手に対して礼儀を尽くした文章を書くことができるのです。

挨拶文は大きく4つに分けることができます。

「前文」→「主文」→「末文」→「後付け」

日常の会話でもいきなり要件を話すわけではありませんよね。
「お元気ですか」「いい天気ですね」といった感じで話を始めると思います。

挨拶文も同じようにいくつかの段階があるんです。

スポンサーリンク

挨拶文の基本的な構成

挨拶文は4つのブロックで構成されています。
それぞれのブロックには役割がちゃんとあるんです。

◆ 前文 ◆

  • 頭語
    挨拶文の一番最初に来る書き出しの言葉で
    丁寧な挨拶文には「拝啓」「謹啓」などを使います。
    普段の会話でいうと「こんにちは」にあたります。
  • 時候の挨拶
    春夏秋冬の季節を感じることができる言葉で書きます。
    特に決まった形はないので、自分の感じたままで書いてみましょう。
  • 安否の挨拶
    まず相手の安否を尋ねます。
    その後自分の安否を伝える言葉を書くのが一般的です。
    ちょっとした近況報告をするのもいいかもしれません。
    「ご無沙汰しており申し訳ありません。」などお詫びの言葉もここに入れます。

◆ 主文 ◆

  • 起語
    「ところで」や「さて」といった言葉を使い、本文への繋ぎのような役割が
    あります。
  • 本文
    ここからが本題ですので、この挨拶文で伝えたいことを書いていきます。
    相手にわかりやすいように用件を簡潔に書きましょう。

◆ 末文 ◆

  • 結びの挨拶
    改行して、相手の繁栄、活躍を祈る気持ちや今後の指導などをお願いする言葉で
    挨拶文を締めくくります。
  • 結語
    「さようなら」という意味の言葉
    文の一番下から一文字分上げて書きます。
    頭語と結語は基本的にセットになっているので気をつけましょう。

◆ 後付け ◆

  • 日付
    挨拶文を書いた日付を書きます。
    本文よりも少し小さめの字で書きましょう。
  • 署名
    日付の次の行に書きます。
    文の一番下から一文字分上がったところで書き終わるようにしましょう。
  • 宛名
    改行して、行頭から書き始めます。
    本文よりも大きめな文字で、「~様」といった敬称も付けます。

形式を理解すれば難しくはありません


挨拶文や手紙には昔から決まった言葉や形式が多数あるので書き慣れない人には難しく感じてしまうかもしれません。
特に年配の方や上司、取引先の方など気軽にお話できないような方の場合はますます書きにくいものです。

しかし、決まった形式を守った書き方をするだけで礼を尽くした手紙を書くことができるのですから、形式を覚えてしまえば逆に便利だと感じることができるはずです。

普段人と話すときもいきなり用件を伝えるのではなくて、「こんにちは」や「ところで」といった会話の流れに沿った形式があります。
それと同じで一度覚えてしまえば難しくはないんですね。