5月(皐月)の挨拶文~時候の挨拶と季節の言葉~
-
「~の候」「~の折」「~のみぎり」をつけて使います。
新緑 若葉 薫風 暮春 惜春 初夏 立夏 軽夏 軽暑◆ 使用例 ◆
○ 新緑のみぎり
○ 初夏の折
○ 薫風の候
-
○ 新緑の候、ますますご活躍のことと存じます。
○ さわやかな五月晴れが続いております。
○ 若葉が目にまぶしい季節になりました。
○ 風薫るさわやかな季節になりましたね。お元気ですか。
○ 吹く風に初夏の香りが漂ってまいります。
○ 新緑の匂い立つ、素敵な季節になりました。
○ 日中はもう汗ばむ陽気ですね。
○ 梅雨前のさわやかな季節、いかがお過ごしでしょうか。
○ 新茶の香りが初夏を感じさせます。
5月(皐月)の結びの言葉
-
○ 過ごしやすい季節になりましたが、お身体ご自愛ください。
○ 梅雨入り間近でございます。どうぞお身体を大切にお過ごしください。
○ 新緑の香りに誘われて、一筆申し上げました。
○ ゴールデンウィークのお土産話を楽しみにしております。
○ 新生活にも少し慣れてきたころでしょうか。ますますのご活躍をお祈りしております。
○ 夏に向け、全力の活躍を期待しております。
5月(皐月)の歳時記
◆ 八十八夜
♪「夏も近づく八十八夜」♪
小さい頃に二人組になって手を合わせていく遊び(手合わせ遊び)をやった人も大野ではないでしょうか。
私もやっていましたが、歌っていた意味が全く分からずにやっていましたね。
そもそも八十八夜とは、何なのでしょうか。
立春から数えて八十八日目に当たる5月2日頃のことで、農家の人にとっては近づく夏に向けて準備をする日とされていました。
ちなみにこの日に積んだお茶は特別なものとされ、古くから不老長寿の縁起物として珍重されていました。
◆ 端午の節句
男の子の成長を願う節句で、古代中国を起源とする風習とされています。
平安時代は宮中の儀式でしたが、江戸時代になって、3月3日の女の子の節句と対応させて、菖蒲が尚武と同じ音であることから男の子の節句になり、江戸幕府の公式行事となりました。
この端午の節句では兜を飾ったり、鯉のぼりを立てたりと、ひな祭り同様それなりにお金がかかる行事でもあります。
そのため、多くの家庭では、祖父母が「お祝い金」と称して援助してもらっているようです。
◆ 立夏
5月6日頃に当たるこの日、春分と夏至のちょうど中間にあたります。
立夏は、夏が本格的に始まるその少し前、「もうすぐ夏がやってくる」という気配を感じられる頃を指します。
そのためよく初夏と混同されますが、初夏は6月を指す言葉で、5月上旬にやってくる立夏は夏の強い日差しを感じることはないけれども、涼しかった風がちょうど心地良く感じる季節となります。
NHKでは「ゴールデンウィーク」とは言いません

毎年4月末から5月初めにかけての連休のことを「ゴールデンウィーク」とよく言いますが、NHKでこのフレーズを聞いたことがありません。(大型連休と言っていますね。)
これは、「ゴールデンウィーク」という言葉はそもそも映画の業界用語であったために、特定の業界を宣伝する行為として禁止されてきたのです。
また、今日では商標登録もされている言葉なので、仕事上では安易に「ゴールデンウィーク」というフレーズを使うことは避けたほうが良いかもしれません。