7月(文月)の挨拶文~時候の挨拶と季節の言葉~
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「~の候」「~の折」「~のみぎり」をつけて使います。
盛夏 猛暑 仲夏 酷暑 極暑 炎暑 烈暑 大暑◆ 使用例 ◆
○ 猛暑のみぎり
○ 酷暑の折
○ 大暑の候
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○ 暑中見舞い申し上げます
○ 長かった梅雨もようやく明け、夏本番を迎えました。
○ 夏木立の緑濃く、木漏れ日も輝く季節になりました。
○ 青空がとても眩しく感じる今日この頃、いかがお過ごしですか。
○ 梅雨明け早々、厳しい暑さになりましたね。
○ 今年の暑さは例年以上のようです。お元気ですか。
○ 風鈴の音色が心地いい季節になりました。
○ 青空に浮かぶ入道雲が夏を感じさせます。
○ 寝苦しい夜が続いておりますが、お元気でお過ごしでしょうか。
7月(文月)の結びの言葉
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○ 厳しい暑さが続いておりますので、お身体ご自愛ください
○ 夏風邪などひかれませんよう、お気を付け下さい
○ 今年は例年にない暑さです。外出の際にはお気を付け下さい
○ まずは暑中お見舞いまで申し上げます
○ この暑さに負けず、夏を乗り切りましょう
○ 来週の花火大会楽しみですね。よろしければご一緒しませんか
7月(文月)の歳時記
◆ 七夕
旧暦の7月7日の夜に行われる行事で、星祭とも呼ばれます。
現在は7日の夜の行事になっていますが、本来は7日の夜に短冊をつけた笹竹を軒下に飾り7日の朝に川に流します。
北海道では七夕の日に「ローソクもらい(ローソク出せ)」という子供たちの行事が行われたり、仙台などでは七夕の日にそうめんを食べる習慣もあります。
また沖縄では旧暦で行われお盆の一環として位置づけられていて、お墓を掃除し、先祖にお盆が近付いたことを報告する行事を行っているんですね。
◆ お盆
元々は旧暦の7月15日を中心としたもので、正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)と言い、夏に祖先の霊を祀る行事です。
お盆には、先祖や亡くなった人達の精霊が道に迷わず帰って来ることができるように13日の夕刻に盆提灯を灯し、庭先に迎え火として麻幹(おがら)を焚きます。
14、15日は精霊は家にとどまり、16日の夜帰って行きます。
今度は送り火を焚き、霊を送り出します。
現在行われているお盆は、本来の盂蘭盆会(うらぼんえ)と日本古来の五穀豊穣を祝う収穫祭、水紙祭などが合わさったものだと考えられています。
◆ 土用の丑の日
夏の土用は1年の中で最も暑さが厳しいとされる時期にあたるため、江戸時代にはこの期間の丑の日を「土用の丑の日」として特別な日として過ごしていました。
柿の葉などの薬草を入れたお風呂に入ったり(丑湯)、お灸をすえたり(土用灸)すると夏バテや病気回復などに効き目があるとされていました。
年によっては、土用の期間に丑の日が2回あることがあります。
土用の丑の日にうなぎを食す理由

結構有名な話なのでご存知の方も多いかもしれませんが、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣の由来は、幕末の学者、平賀源内が発案したという説が最も有力視されています。
これは、今にもつぶれそうなうなぎ屋が平賀源内に相談にいったところ、「本日丑の日」という張り紙をしたら売れ行きが増大したということ。
その後、他のうなぎ屋もそれをまねて、広まっていたらしいです。
このような広告戦略って今の時代でも参考になりますね。
全く関係ないことを結び付けて特別感を持たせたことにより、消費者の購買意欲を掻き立てるという手法。
商売方法は無限に存在するということを改めて考えさせられるエピソードですね。